勉強のストレスで、吐き気がすることがあるとしたら?
「ストレスは良くないものだが、受験生
なのだから仕方がない・・・」
あなたは、そう思っていませんか?
これは、2つの意味で間違っています。
「受験ストレス」の中には、合格に結び
つく良性のストレスもあります。
その一方で、記憶の中枢である海馬に重
大なダメージを与え、深刻な得点能力の低
下につながる危険な悪性のストレスも少な
くありません。
この場合は、緊急の対処が必要で、手遅れ
になると脳に取り返しのつかない機能低下
をもたらします。
「受験ストレス」を甘く見ず、まずは、危
険なストレスが生み出す症状に気づくこと
が、合格への第一歩です。
1精神的、身体的なストレス
人間関係、仕事のプレッシャーなどの悩み
や不安による精神的なストレス、過労、
事故、怪我、さらには音、光、温度なども
身体的なストレスとなって自律神経の乱れ
の主な原因になります。
そのストレスが過剰になると、交感神経と
副交感神経のバランス、つまり自律神経の
バランスが乱れます。
2昼夜逆転などの不規則な生活
3疾患が原因となる自律神経の乱れ
対処法
1意識して休息時間をつくり休養する
仕事が一段落したときにブレイクタイムを
とり、仕事場から離れて外の空気に触れる
などリフレッシュするようにしましょう。
また、1日の終わりにはリラックスタイムを
作り心身の回復を、そして1週間の終わりの
休日には仕事を忘れて休息するようにしま
しょう。
2精神的なストレスを抱え込まない
ストレスを抱え込んで心の疲労を招かない
ようにすることが大切です。
ものごとを否定的に捉えず、立ち止まって
いままでの考え方を見直したり、気分転換
などでリフレッシュすると効果があります。
3気持ちを落ち着けてリラックスした生活をする
「きっとやれる」と自己暗示をかける、つ
らいことも必ず時間が解決してくれることを
忘れない、嫌なことを引きずらないなど、
心の持ち方を変えてみましょう。
そして、焦りを捨てて、完璧さを求めずマイ
ペースでもっとゆったりした気持ちで物事に
対処する方法を身につけるようにしましょう。
4筋弛緩法で心身をリラックスさせる
肩や腕など部分的な筋肉に力を入れたまま、
6~7秒間キープさせ、スッと力を抜いて10
秒間リラックスする手軽な緊張回復法があり
ます。
ストレスがかかると、体や気持ちに力が入り
ますが、体の力を抜くことで気持ちもリラッ
クスできます。
力を抜くときには一気にだらーっとさせるの
がコツです。
また心身のリラックスには、心地の良い音楽
や好きな香りでアロマテラピーを楽しむこと
なども効果があります。
5病院で診察を受ける
原因不明の体調不良が続くときは、早めに
病院へ行きましょう。
頭痛や食欲不振に悩んでいる人は一般内科
へ、耳鳴りがする場合は耳鼻科、肩こりが
ひどい場合は整形外科など、症状に合わせた
診療科を受診しましょう。
症状の裏に重大な病気が隠れている場合が
ありますので、くれぐれも自己診断は控え
ましょう。